コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

何するかに迷ったらゴールからの逆算

なにをすればいいか迷ったりわからなくなったら、ゴールからの逆算で考えてみる。
まずゴールは何かを考え、そこからそのゴールを決めるためのプロセスを考えていく。

以前、いろんなサービスを探りたいというニーズから幅広い検討を進めていたのだが2つの案のサービスを具体化したい、と急に方向性が変わったことがあった。
その際、「具体化といって何をどこまでやればいいのか…」と急にやることが不明確になりフリーズしてしまった。
その時のパートナーに相談した結果、「x月末に現場担当者へサービス実現できそうかプレゼン・提案する」
というゴールを定めリスタートすることとした。
何をしたいのかが定まったなら、そこから何を具体化できればサービスをイメージできるか、何があればYesと言ってもらえるのか、そのためには論点としてどんなことを議論すべきか、と洗い出していきどう進めていいのか見えてきた。

このゴールからの逆算はいろんなことに当てはまる。
例えばITプロジェクトにおけるシステムテストの計画についても適用できる。
システムテストの場合、まず「ゴールとしてどうシステムの品質を担保するのか」を考える。
それから検証範囲や検証方法を導き、実現するためのスケジュールや工数をはじきだしていく。
流れは同じ。

課題や施策の検討についても同じく使える。
課題が多くなると、それが今やるべき課題なのか中長期的な課題なのかわからなくなることがある。今すぐ手を打つべきか、将来的に検討すれば良いものなのか。
その際にも、今のゴールに沿った内容なのかを基準に見定めると今やるべきことなのかが見えてくる。
例えば直近の業務ピークを乗り越えることがゴールであればすぐ効く施策が今検討すべきであり、時間がかかる施策や品質面の問題は後回しで良い。
自分で見極められないなら顧客に「いまのはX月末までのゴールに向けて議論・準備することですか?」と聞けば「いや、課題ではあるが直近解決できるものではないので頭の片隅に入れておいてもらえればいい」など回答がでてくる。

時間は有限、やらなければならないことをやるには逆算から必要なことを見極めよう。