本
人類学の思考を他の分野に適用したら、という本。例えばコロナの対策も西洋的医学観点だけでなく現地の思想なども踏まえないと受け入れられない、同じ組織内でもミーティングの位置付けが結論確認か発散か意識が違う、など、グループをよく観察し思想思考を…
組織や成長、利益などを改めてそもそもを説いたもの。人材は育てるのはおこがましい経営者は人材を活かす、改革は否定の対象が含まれているべき、経営者はシナジーを考えるのでなく創造的な実現の構想、開発は「やれ」でなく盾になり支えることが必要、など…
イノベーションには製品技術だけでなく、行動変容を!日本はここで間違えやすく、技術使って終わりでなく、暮らしを変えることに踏み込むべしと説く。ちゃんとビジネスに仕立ててないってことやな。社会構造の変化や消費者の心理変化を見極め、自ら働きかけ…
自分の理解力なのか、内容が頭に入ってこなかった。問題が起きる前に対処すべし、ただなかなかそういう思考にいかない理由がある、ということまではわかった。ただ検討すべき7つの質問がピンと来ない、その解決方針も曖昧に感じた。上流意識しろよということ…
アイディアマンの案を形にしていく畳み人のあり方について説く。ゴールまでの道を作り整えていくのが仕事。100%に近いチームを作るべしなどは学びになったが方法論というより気概的な記載が多かった。
いまあるDXブームも過去のERPブームと同じ、などバッサり切っていく。飛び道具や激動期症候群、欧米優勢論に陥りやすいことを過去の事例から暴く。最近違和感あった感覚をちゃんと説明してくれる。特に最後の日本沈没論が過去からされてた話、他責思考による…
マーケティング4.0で言われるような経験価値を志向しようというもの。クオリティでの差別化は強者が1つなので、別軸でしょうぶすべし、自分の経験から他人の共感を得て、個の熱狂を集団の熱狂にすべし、ととく。その中でいきなり100%はてきないため、途中で…
ライターに向けた本。いろいろ執筆上のポイントが得られる。本の価値は情報の希少性・課題の鏡面性・構造の頑強性、主張・理由・事実の構成が論理的な基本構造、 課題共有の欠如が話をつまらなくする、論理的リズムを生むのはbut・becauseの接続詞、自分の言…
アリストテレス:主体的に判断し自らの行動を選択せよ、ニーチェ:人生は芸術作品とみなす、ボッブズ:権限は貸し与えられたもの、カント:他者にして欲しい原則は自分にも適用すべし、など学ぶ言葉多い。ただ戦略やエンパワメントと哲学を結びつける中、前者ベ…
ルールを設けずパフォーマンスを発揮させるネットフリックスのカルチャーを明かす。コントロールを廃止しコンテキスト・条件を伝える、それを成り立たせるため能力密度を徹底的に高める。この能力密度を高めるのが普通の企業には難しい。有能な人材だけ集め…
心理学者が強制収容所に入った体験を綴ったもの。収容時は恩赦妄想で自分は免れるはずと考え、収容後は不感無覚となる様子が淡々と描かれる。無期限の暫定的存在という言葉が収容所を表す言葉として秀逸。作者はその中でも苦しみは犠牲としてこよなく深い意…
「本人さえその存在を正当化しがたいほど無意味・不必要な仕事」をブルシットジョブとして、どんな仕事・なぜ生じているかを分析。社会成り立たせる・トップを気持ちよくする・生きるカネを得るために生まれた仕事が、目的や利他につながらず耐え難く息苦し…
AIなど発展していく中で、人の価値や富の生産がどう変わるのか、その時日本はどう動くべきかを書く。最低賃金や生産性の低さ、研究開発へのリソース配分縮小など、散々たる日本の現状をファクトと述べた上で「応用と複雑なシステム構築フェーズでまだ浮き上…
娘に語る、とあるように、貨幣、労働、機械、政府など経済の要素をわかりやすく分解して説明。ただ古の時代から遡り語ったり、わかることを婉曲的に比喩したり、わかりづらいとこもある。わからない人にはいいのかな?読みづらい割にあるものが少ないので途…
日本型組織の組織論。組織の腐り方として、決断不足になると総花的製品や改革委員会が乱立しがち、組織が安定すると外見を意識しすぎた奇妙な権力関係が生まれるなど。ボトルネックの考え方は未だ有効で新製品開発でも考えは応用できる、長期と短期ではボト…
今の大学など研究現場の実態を綴る。政治マターで予算を削られ、研究したくてもできない状況、そして海外に逃げていく、というどの業界でも見られる動き。政治マターな分身動きとりづらい。今はまだ過去の遺産からノーベル賞などとれているがそのままいけば…
最近話題に上がるアートを学ぶのはなぜかを語ったもの。論理と理性だと情報がないと決められないという袋小路に陥る。また論理と理性だと他社と同じ結論になり競争優位にならない。VUCAの時代、変化を捉え変化を起こすことが求められ、そこに直感と感性が必…
小説風に、都会に出てた主人公が地元に戻り、事業を起こして地域再生する話。役所の投資の不味さや、地域で事業を起こそうとしたときの人間関係や盛り上がりを作る大変さなどがリアルに書いてある。「補助金は麻薬」とはよく言ったもので、うちの地元もいら…
任天堂社長だった岩田さんの話してたことをまとめた本。判断とは情報を集め分析して優先度をつけること、自分たちの得意なことが活きるように苦手なことが表面化しないような方向に組織を導くのが経営、など経営者としてこうありたいと思える。経営を仕組み…
教育に絡む施策や考えについて、データを持って語る教育経済学の話。インプットにご褒美をあげるべき、プロセスを褒めると良いがアウトプットを褒めていると実は成績が下がる、などが実験結果をもとに説明してある。米国は教師を付加価値で評価してる事例な…
アジャイル開発にもつながるチームデリバリーの方法。基本はタスクを細かにし、「バックログ」「作業中」「完了」を管理し、毎日やったこと、次にすること、今の仕事の妨げを確認。マネージャーは妨げを取り除くことに徹する。他にも見積もりポーカーなどい…
糸井重里がどうほぼ日を経営しているか。採用基準に一緒に働きたいからを入れてたり、やりたい仕事を選んでたり、人に喜んでもらうことをするとか、現職の会社と似てるなというのが所感。上場はジムのトレーニングと似ているとかはMBA的な発想だったのでそう…
続編で今度はマネジメントにフォーカス。部下の問題解決でやった気になってるのはダメ上司。神になって自己承認欲は満たされるがそれだけ。部下も自分が責められないように上司に任せる。逆の上司が相談する関係を築こう。まぁそれはわかるがそのための手法…
前著、「宇宙兄弟完璧なリーダーはもういらない」が、面白くためになるし、宇宙兄弟のいいとこをよめたかので期待したがこれはイマイチ。リーダーを4タイプにして登場人物に当てはめたはいいがそこ止まり。あとはタックマンモデルの紹介。リーダースタイルの…
会社経営には深化と探索、両方必要で、今の事業を深化で高度化しつつ、探索で新たなタネを見つけよう、そのためにはリーダーシップが重要、という本。ポートフォリオでよく聞く話に、失敗の本質を混ぜたような、どこか知ってるないように感じた。事例も多い…
フーマーなど中国の先端事例をもとに、今後リアル世界がデジタルに包含されると説く。オフラインはあくまで接点の1つ、オフラインとオンラインを一体でサービス提供するようになり、顧客はチャネルで考えず、そのとき一番便利な方法を選ぶ。あくまでデジタル…
大人の発達障害の妻と脳梗塞になった作者の18年を綴ったもの。軽快にコミカルに語られ楽しく読めるが、中身はいかに普通の人が発達障害を知らずに傷つけそうならざるを得ない環境に追いやってるかがわかる。健常者は一方的で、努力と当たり前を求め、苦しめ…
確かに工場の仕組みがざっとわかる。需要予測と販売計画とか、引き合い管理とかデザインレビューとか、SCM領域だけでなく、PLM領域もカバー。なかなか工場で勤務することも訪問することもない人には、何をやってるのかを掴む初歩にはちょうどいい。
人や組織が変われない原因として、本当に何を望んでいるか、どうしてその阻害行動をとり続けるか、強力な固定観念を炙り出そうというもの。実は自分で管理したいという裏の目標があったり。テクニックとしては阻害行動と反対の行動をすると最も強く感じる不…
ステークホルダーが共通のビジョンを作り、行動に向かうプロセスをフューチャーサーチというらしい。OSTなどの手法の1つ。過去振り返り→現状反省→将来描く→ステートメント?にする→アクション落とすの流れ。そんな特徴はなあかな。本も分厚いが1章以外は歴史…