コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

【本】ホモデウス★4

ホモ・サピエンス全史は他で読んだことある内容も多く途中で挫折したが、こっちは読み切った。将来の可能性を示唆したもの。飢餓と貧困と病気を乗り越えつつある人類が次に求めるものは何か、それは幸福なのか?進化の果てに神になろうとして墓穴を掘る、その流れはできつつある、というのが筆者の主張。まぁたしかに近年のGAFAなどのアルゴリズムは行動を先読みして怖いな、と感じていたところ。ただ全般的に主張が長いので章ごとにまとめ、まとめていかないと内容が理解できなかった。

以下は各章の概要。

上巻:飢餓と疫病と戦争に悩まされてきた人類はそれを克服しつつあり、さらなる渇望として不死と至福と神性を手に入れようとする。
6章:資本主義は成長の歩みを止めない、その前提で資本主義自体が回っている。それを支えるのは人間至上主義、人間の内面・欲求から革新と経済発展は生まれ、宗教からは生まれることはない。
7章:人間至上主義の当然の帰結として命と情動と欲望を追い求め、不死と至福と神性を獲得しようとする。
8章:欲望は自分が感じているのか感じさせられているのか、科学的にはアルゴリズムで「生じている」ように、自己というものは存在しないように見受けられる。
9章:技術が進歩し続けると、人が価値を失い、権威を失い、無用階級と超エリートという差まで格差は広がる。
10章:技術で意思決定・選択を効率化できるなら何に従うのか、意識や欲望はどれが最も重要なのか
11章:すべてのものがインターネットにつながり、GAFAなどにアルゴリズムが暴かれれば人間はチップと同じただの情報媒体にすぎなくなる。人間が動物にしてきたことが自分たちに降り注ぐことに。