コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

メンバーのフォローにどこまで入るか

メンバーのタスクがうまく進まない場合にどこまで入って関与するのかが、いままで自分の中で図るものさしが明確でなく、関与の仕方がうまくなかった。
「このタスクがうまく進められない」という状況にメンバーが陥った場合に、その程度も
①「そもそも何をやるのか/何が課題なのかわからない」
②「どう進めればいいのかわからない/検討プロセスが見えない」
③「どういう伝え方をしたらいいかわからない/どうコンテンツをまとめたらわからない」
くらいのレベル感があるはず。

例えば要件定義だと
「要件定義はどこまでやるのが要件定義なの?」というもやっとは①の話で
「要件だし~要件の優先順位付けの流れってどう進めるの?」というのは②、
「要件整理するフォーマットは?」「制度などをまとめる方法どうする?」は③に含まれる。
 
自分の経験の中でうまく回ったかなと思うのは
①は初めに認識合わせが基本、もやっているとこちらが感じたら丁寧めに追加説明
②は基本メンバーに考えてもらい事前レビュー・フォローして調整、
③は有効な情報は即提供。メンバーにどう使うかは考えてもらう、という関与度。
 
一方失敗して自分もタスク溢れ、メンバーもうまく回らなかったのは、③のまとめ方まで自分で考えてあと整理することのみメンバーに任せたとき。
③の案作成からPMやTLがやり始めた段階で、既に「タスクを持った」のと同じ状況でPJとしてはまずい状況にある。
特に③は時間がかかり、タスク量も多い。
つい心配になり、自分品質にしたくて③のフォローに時間を割いてしまうと時間がいくらあっても足りない。
本来であればPM・TLは②以降はメンバーに任せた状態で、①の中で優先度や進捗、リカバリ方法を考えないといけない。
③は多少気になっても7割できていれば下手に手を出しすぎるのはPJ全体としてよろしくない。
 
関与レベルを一段挙げて
「全体計画の中で何に今注力するか」
「タスクや論点に漏れはないか」
に注力する必要がある。