コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

特性把握と適材適所の難しさ

与えられたタスクに対して、アサインされたメンバーに役割分担振る際に
「この人はこういうこと得意だから」
「この人はこれくらいできるだろう」
と判断してタスクを割り振るのは思いの他難しい。特に自分には。
 
そもそもその人が何が得意かとどうやって捉えるのか?
事前にどうやってその情報を押さえるのか?
プロジェクトというだいたい初物に対して、役割や特性をどう紐付けるのか?
 
「適材適所」とは言うは易し、その前提となる人の把握が自分はまずできていない。
例えば簡単な特性判断として、本人に以下の2軸で自分をマッピングしてもらう。
 ・論理性とコミュニケーション力
 ・コンテンツ力とプロセス設計力
これで特性が判断出来たとしてもそれは本人評価であり、本質かどうかはわからない。
かつ、その特性にあった役割やタスクがちょうどプロジェクトにあるとも限らない。
 
過去を思い返してみても、役割分担と「その人ができるタスク」がちぐはぐだった経験が多い。
例えばデータベースアーキテクチャという役割があった。
その役割名称だけ聞けば、システムチックなもののため、論理性が問われそうと想像するだろう。
しかし実際には、いろんな設計者と話をして、ムリな部分は調整・説得して、1つのデータベースをつくるため、必要なスキルはコミュニケーション力。
自分の経験ではそこを履き違え、論理性が高いメンバーを役割として当て、切れ味鋭いコミュニケーションで他チームの壁になってしまった。
 
では、事前に見越してタスク分担などができたのだろうか?
過去に自分の経験がある領域やタスクなら可能だろうか、なかなかシミュレーションしても深堀りするのは難しかっただろう。
 
自分ができることと言えば、知見者の知恵を借りるくらいだろう。
過去に経験があった人やより専門性が高い人に意見を乞い、どんなタイプに担ってもらうべきかを相談する。
メンバーの特性把握も同様。
アサイン予定のメンバーの特性をどこまで正確に把握するかは受入側だけではなんともしがたい。
なんら以前仕事した人から話しを聞くなり、上長やメンターに意見を乞うのが早い。
この歯車は合わないとプロジェクトがうまく進まないし、カチッとうまくハマると俄然スムーズに進む。
ただそれは途中で調整がつきにくい部分であり、事前にどれだけ情報を得て、設計するかにかかっている。