コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

議論を深める事例かファクト

コンサルタントとして仮説も重要だが、顧客との議論を深めるには、事例か圧倒的なファクトを用いると有効だ。
複数案の比較検討をする際、参加者が未経験でイメージがつかない際には特に実例をベースにするとイメージがつきやすい。
事例は仮説で考えた枠組みやシナリオに当てはまるような他社でやってるモデルや工夫、課題への取り組みを紹介し
「他社はこういう取り組みをしているけど、御社だとどのモデルに近いか?」
「どこが御社でやるとなると変わってくるか?異なるか?」
など質問の引き出しに使う。
例えば顧客とのSNSの開設方針を議論するにしても、「閉鎖型か/公開型か」についてメリデメ出すだけだとイメージがつかない。
その場合は「メドピアという閉鎖型SNSは~」という実例を出して、どんないいことがあったか・困ったことがあったかを実例を通して説明することでイメージがつき判断しやくくなる。
退職抑制の課題を扱うのであれば、退職理由の一般アンケート結果を元に、「あなたとの所感と異なる部分はあるか?」「どれが手をつけやすいか?」などの議論の元ネタとして使う。
 
あくまで準備したものは、議論に使用する叩き台・引き出しであるため、コンテンツは捨てるつもりで。
相手の理解や思考の深掘りが全てであり、自分のコンテンツを守るマスターベーションに陥らないようにする。