コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

コンサルタントは部外者であるからこそ価値がある

コンサルタントは所詮社外から来た部外者である。
レコメンドはできても、最終の意思決定はできないし、実行を担うこともない。
だがそれゆえに出せる価値もある。
それは「誰よりも問題に対して真摯に向き合う」ことができることだ。
 
社内の人間であれば社内政治的な立場や上長・前任者の顔を気にして言えないこともある。
誰かの顔を立てるために言いたいことを言えなかったり、これまでの経緯から真相に触れられなかったりもあるだろう。
対してコンサルタントはそんなしがらみはない。遠慮はいららい。
「部外者だから」ということを逆手に、改革に対して本当に必要なことを考え、行動する。
本来正しくないが社内では言えないことを表に出して議論し、必要あれば上層部にエスカレーションする。
例えば、IT組織改革において、コーディングに価値を置き、ベンダーと変わりばえしない組織があったとしよう。
社内であれば、その部長の顔を気にして組織に対して意見も言えないだろう。
コンサルタントは「そこに社内組織の価値があるんですか?」と言える。
むしろ言わなければ価値がない。
社外ではIT組織がどんな価値を出しているか視野を広げ、危機意識や改革の必要性を訴える。
必要あれば上層部も巻き込んで、改革に必要な機運も高めていく。
 
顧客以上に先のことを考え、改革に必要と思うことを愚直に考え実行していく。
それが部外者であるコンサルタントの価値であり、醍醐味だろう。
社内政治で本来の問題解決に取り組めずくすぶっている組織ほど効果は絶大だ。