コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

最終イメージを事前に見据える

プロジェクトを進めるときでも仕事をするときでも、仮説でよいので最終成果物や最終ゴールをイメージしておくとその後の進みが変わってくる。
 
例えば、現状調査というタスクにおいて、何もイメージがないまま調査だけを進めるのは無駄が多い。
「最終どんな結果を言いたいがために、情報を集めるんだろう?」
と考え、必要な情報を収集するために調査方法や調査項目を設定しないと調査自体の価値がなくなる。
業務改革で現状調査をするにも
「多分、時間と成果物が相関になってなくて、理想と現実あってないですよ、を示せればいいだろう」
というイメージを考えておくだけでも、その後の調査でどんなことをどのくらい調べておかないといけないかがわかったり、実際に情報を集めてみたら仮説と異なっていたら軌道修正も早めに判断できる。
 
新規事業の設計でも
「この事業設計ののち、事業化検証に移るのであれば何まで検討しておかないといけないか?」
という考えがあるとやるべきことの見え方が変わる。
ビジネススキームをつくって終わりではなく、検証ができるレベルの業務なりスキームにまで具体化できているのか、仮説・前提としているもので一番キーで検証すべきものはなにになるのか、検証にモックをつくるのであればそれができるだけの検討まで果たしているのか、を考えていくことになる。
その最終イメージがあるといつ・何を議論すべきかを整理しやすいだけでなく、検討途中の情報も「これはのちのちの検討のInputにつながるな」と気づくこともできる。
 
これはチームでタスクを進める際にも役に立つ。
最終成果物や最終ゴールをチーム内で認識を合わせ、それにどんなピースが必要なのか、それに各自のタスクがどうつながっているのかが共有されると、メンバーレベルでも論点や仮説をぐっと考えやすくなる。
紙に書きなぐって共有するだけでもメンバー間でどう進めるかが認識が合い、チーム内でのタスクを進めやすくなる。
各々のタスクのつながりが見え、「ならここまで検討しておかないとこっちのInputにならないな」というのが見えてくる。
 
「コンサルは仮説をもて」とはいうがそれはある特定の質問・意見に対してだけでなく、PJ全体・成果物についても仮説をもっておくことも含まれる。
あまりそれについて考えすぎてフリーズするのはイケていないが、可能な限り「最終」を見据えて動けると全体として
スムーズに動ける