コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

受け身になるな、提案しろ

自分がまだPMとしてでなくメンバーとして働いていたとき、当時のパートナーから何度も言われた言葉。
「受け身になるな、提案しろ」

若手として仕事をしているとついついお客さんに迎合してしまう。
でも、これはコンサルの本質として譲ってはならない部分だ。

コンサルタントの価値は大きく3つある。
①高級派遣としてスピードと質の高いモノをつくっていくこと
②問題を整理して、何をすべきかクリアにすること
③第3者として耳の痛いことを言い続け、正しい道筋にリードすること

①でも価値は一定は発揮できる。
だが「手が動けば誰でもいい」状態からは抜け出すことはできない。
簡単に潰しがきくし、価値としては低い。
お客さんと対等のパートナーになることもできない。現場も動いてはくれない
提案しないと①に居続けることになる。

「現場をパフォームさせるコンサル」には、提案し続けて、よりよくしていこう、一緒に考えていく姿勢が問われる。
確かに初めはトンチンカンなことも言ってしまうリスクはある。
ただ、それでもお客さん・プロジェクトのことを考え続けて、発言し、提案することには一定の価値がある。
的外れでも「これだけ考えて提案した」熱はプロジェクトを動かすこともあるからだ。

たとえばそのときにやっていたプロジェクトでは、一般抜けの専門コンテンツ提供サイトを考えていた。
お客さんがやりたいこと・言ったことを形にするのも価値はある。
それでも、そこから一歩踏み込み提案するとすれば
・サイトを作っただけでは、一過性に終わってしまう。サクラ使ったり、各ルート通じて使ってもらうように動かないとやばいんじゃないか。
・作ったあとには運用が待っている。運用をお客さんで回すためには何が必要か。そこらへん一覧化して実行できるか確認しておこう。
などなど深く考えればいろいろ言えることはでてくる。

「提案する」には「お客さん・プロジェクトのことをとことん考える」ことが必須だ。
どこまでプロジェクトに心酔し考え続けられるか、それもコンサルトしての求められる資質の1つだろう。