コンサルタントの日々学び

日々のデリバリーで得た体験、ノウハウ、教訓とかを週次ベースで書き留めていきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

【本】スッキリ中国論★4

中国人を理解するのになるほどと思うこと多数あった。どっちが多数か量で考える、上の立場=量をもつことなので給与や利権などファットな組織が求められる、先に利権をもらって行動する、美学でなく投資の発想で新事業多発、等々。スジで考える、後払いの日本…

最終イメージを事前に見据える

プロジェクトを進めるときでも仕事をするときでも、仮説でよいので最終成果物や最終ゴールをイメージしておくとその後の進みが変わってくる。 例えば、現状調査というタスクにおいて、何もイメージがないまま調査だけを進めるのは無駄が多い。「最終どんな結…

小さなリーダーシップ

リーダシップという言葉を聞くと、ついついアップルのスティーブジョブスのように企業を動かすようなリーダーシップや、パートナー・PMのようにプロジェクトを左右するような意思決定・方向付けを行うリーダーシップを想像してしまうが、もっと身近に日常の…

【本】ブランドポートフォリオ戦略★3

星野さんが教科書にしているので読んだ。ブランドとしての位置付けや親子ブランドの関係・選択肢がわかりやすく整理されている。再認より再生を高くすべしとかわかってたつもりで理解できなかったな。星野リゾートを意識して読むと理解しやすかった。東芝や…

メンバーのフォローにどこまで入るか

メンバーのタスクがうまく進まない場合にどこまで入って関与するのかが、いままで自分の中で図るものさしが明確でなく、関与の仕方がうまくなかった。 「このタスクがうまく進められない」という状況にメンバーが陥った場合に、その程度も①「そもそも何をや…

【本】蟹工船★3

有名だけど読んでなかった。物語の中心は蟹工船の中での漁夫や船員たちと監督等のヒエラルキー。搾取する側とされる側。される側の酷い環境が刻々と描かれる。反抗しようにもできることは限られ、働けど働けどもその階層から出ることは難しい。いやー、この…

議論を深める事例かファクト

コンサルタントとして仮説も重要だが、顧客との議論を深めるには、事例か圧倒的なファクトを用いると有効だ。複数案の比較検討をする際、参加者が未経験でイメージがつかない際には特に実例をベースにするとイメージがつきやすい。 事例は仮説で考えた枠組み…

【本】ティール組織★4

これまでの軍隊のような達成型や家族のような多元型から、さらに発達した生命体のような進化型組織を説く。各々が考え行動し、統制でなく信頼を通し、市場で調整される自由市場のように組織がやることが方向付けられていく。考えはわかるが、トップの意識改…

ストーリーを考える大事さと働き方改革

「ストーリーを考える」 これは報告資料を作成するときもそうだし、プロジェクト全体の流れを考える際も当てはまる。 人の習性として、何か深堀し集中しはじめると全体感をついつい失いがちになる。 資料を作りだすとその中身や1ページのできばかりに終始し…

事例は使いどこで薬にも毒にもなる

コンサルタントに求められる「事例」。これはときに薬にもなるし毒にもなる。 あらゆる事例を引っ張ってきて、それをチョイスして、「戦略をつくった」気になったり、「自社の」計画にしたりというケースがある。 その場合に、事例をいろいろ組み合わせ、自…

【本】仕事は楽しいかね★4

再読。ちょうどこの本のタイトルにドキッとしたので。何年がどうなりたいかは愚問で人生そんなに規則正しくない、遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守ろう、というとこが今回は印象に残った。あまり論理的に考えすぎず、これでいいや、これだと決めて事…

(本】真説陽明学入門★4

グロビ推奨本を再読。道理は外側に求めるのでなく自分の中にある心即理や、心のあり方と行動は一体という知行合一と幕末志士の思想のベースなのであまり違和感なく入る。善悪が生じるのは人間の意思が入るからで、感情に支配されずコントロールし平常心で事…

【本】文明の衝突★3

冷戦後の世界がどうなるかを1998年に予測した本。短期間で近代化した国は急速な変化に自己を新たに定義する必要が出てき、宗教が盛り返しイスラムなど宗教ベースの文明に分かれてくる。西欧の支配力は弱くなり、異なる文明間は緊密でなく衝突が強くなる。ほ…

何するかに迷ったらゴールからの逆算

なにをすればいいか迷ったりわからなくなったら、ゴールからの逆算で考えてみる。まずゴールは何かを考え、そこからそのゴールを決めるためのプロセスを考えていく。 以前、いろんなサービスを探りたいというニーズから幅広い検討を進めていたのだが2つの案…

【本】ファイブウェイポジショニング★4

星野リゾート星野さんオススメの本。優れた企業は価格、サービス、アクセス、商品、経験価値の5要素から1つは市場を支配、1つは差別化、残りは業界標準を保ち価値観を提供する。高機能の商品や低価格だけだと顧客になんの価値観も与えない、むしろ居心地の悪…

上長への相談と定期的な場の設定

メンバーとして仕事をするときには必ず上のレビューを通すが、チームリーダーなどポジションが上がってくると常にレビューという形でなく、意図的に自分から上長へレビューや相談をもちかける「Pull型」から「Push型」に変わる。 これがはじめとまどいを感じ…

【本】申し訳ない御社をつぶしたのは私です★4

唯一の答えがあるとするコンサルとそれを求める顧客を戒める。重要なのは知力を磨くことで考えをやめることでない、自分たちで学び発見するプロセスに価値がある。確かにコンサルに答え求めるが実行はしない、責任はコンサルへ、という構図はよくある。結局…

【本】ファイナンス思考★3

短期のPL思考でなく、GAFAのようにファイナンス思考でいこうというのを説いた本。PL思考では黒字事業の売却や将来投資に躊躇が生まれる、FCFなどで考えよう、とファイナンスで習ったことの考え方が中心。なんか他でも同じような内容を読んだような。流行りか…

要件定義とは「構築依頼とそのための依頼書づくり」

ITで難しいプロセスの1つに要件定義がある。 要件定義とは何をすることなのか。それを一言で言えば「どのようなシステムを作って欲しいのかを明らかにして構築依頼すること」となる。この構築依頼に使われるものが「要件定義書」であったり、「RFP」と呼ばれ…

【本】ファクトフルネス★4

ずっと昔に刷り込まれた時代遅れの歪んだ世界感に囚われていたことを気付かされ、世界をアップデートしてくれる本。日本がGDPもう二位でないことを知ったかぶっても、先進国と途上国はもう境がないことを知らなかったり、世界の人口が増え続けるという勘違い…

【本】脳には妙なクセがある★3

いろんな例から、身体に引きづられる脳のクセを暴く。グラフより文字より脳画像がある方が科学的に立証されてるように評価される、笑顔を作るとドーパミンがでる、暗くなったから眠くなる、やり始めたらやる気が出る、など脳が上位と囚われた思考に確かにと…

プラス評価とマイナス評価、仕組みとカルチャー

評価はそこに所属する人の行動や考えを大きく矯正する。 その評価のやり方にはプラス評価とマイナス評価、そして仕組みによる統制とカルチャーによる統制という大別ができる。 プラスの評価とは「なにかをやったことが褒められ高く評価される」ことで、マイ…

【本】流刑地にて★3

読んだ。が訴えたいことを理解できず、解説を読み漁った。人の作った機械への畏怖とか完璧を求めた人の末路とかいろんな解釈の仕方はある。個人的には時代遅れのシステムに固執した人が、その廃止の危機に意趣返しにその最後の犠牲者になるが、それを人は気…

ITコンサルとSEの違い

ITコンサルトSEの違いはなにか。 一般的には SE:要件に沿って正確にシステムを開発し、システム構築で企業を支援する ITコンサル:顧客ニーズとシステムでできることを合わせ、企業の経営課題を解決する と言われる。 両者の違いで一番異なるのは、「その先…

スキルレベルと関与のスタイル

本来的にはよくないのかもしれないが、その人のスキルレベルと任せるレベル・関与のスタイルは分かれると思っている。 その基準をもっておくことは「本人のスキル以上に任せすぎない」ことで本人・プロジェクトにも価値があるし、次にどこまで目指してほしい…

PMの仕事は判断すること

「PMが何をする人か」を突き詰めて定義すると「判断する人」になる。 でてきた問題に対して解決方針の判断を下したり、今後何をすべきか計画に対する判断、品質レベルをどこにするのか、時間と成果のトレードオフを考え何をすてるかも判断、になる。 判断す…

whyを売るかHowを売るか

TEDでプレゼンされたものにゴールデンサークルという考え方がある。 ゴールデンサークルとは ・人の行動を促すには「何を」「どうやって」では動かず、「なぜ」を示して共感した時に人は行動に移す。 ・「なぜそうするのか、なんのためか」「どうやるのか」…

【本】右脳思考★3

人を動かすのは最後は感情と説く。やりたい、面白そう、やらないとまずいという感情がないといくらロジックで正しい、成功するを言われても実行されない。自分の立場を認めてもらえないから承認しないなど記載されてる事例はよくある。実績で訴えるとか意見…